あれやこれや細かいことを決めて行かなくてはいけませんが、インテリア・内装関係はまだまだ時間的に余裕がありました。
建築確認申請はお役所に出してOKを貰わないといけません。OKを貰うということはこの土地にこの大きさの建物が敷地のこの場所に建ちます。という了承を貰うことです。
厄介なのは、窓の位置や高さ、大きさまでも決めてしまわないといけないことです。
ここで大変なのは空間のバランスや採光など、図面で見てもよくわからない点です。施工後に後悔するかもしれない・直そうにも取り返しがつかない事態になる可能性があることです。
我が家の場合、全体を設計した設計士とインテリア関係を担当するプランナーと2人が担当になりました。
プランナーは人当たりが良さそうな私とも馬が合いそうな好青年で、設計担当はどちらかというとオタク気質で控えめ。悪くいうと細かいところに気がつきにくいタイプの設計士でした。
主な連絡はプランナーに伝え、家の骨格や窓の位置などは設計士とコンタクトを取りながら進めました。
建築会社の都合だったと思うのですが、建築確認申請は少し急いでいる感じでした。理由は予定より着工が遅れていること、何より申請をしてしまわないと何も始まらない(=完成がどんどん遅くなる)からだと思います。
そんな状況だったので設計士は私のハンコとサインが欲しくてたまらず(あまり空気が読めないのでゴリゴリ押してくるwww)
私は慎重に決めていったのでなかなかハンコとサインをしない状態でした。(こちらも自己都合で人に迷惑をかけるタイプwww)
今までは「適当に決めて、次のまでに保留にしよう!」とか「面倒なことは後回しに!」していましたがいよいよ決断・決定をしていかないといけない状態になっていました。
そう、大事な窓の話です。
窓、やり直せないから慎重に
窓に関しては設計段階からよくよく検討しないといけません。
窓は壁紙や床と違いやり直すことが難しので間取りと同程度の重要性があります。ただ問題なのは、上から見た平面図では実際よくわからない。という問題です。
そこで大事になってくるのは立面図になりますが、対比がないとサイズ感が掴みづらいので今の家(賃貸とか実家)をメジャーで測って「リビングの窓はこの窓と同じくらい♪」とサイズの確認をした方がいいと思います。
そこまでしなくても、面倒臭い、というのが本音だと思います。
ただ、よく考えて!
間取りと同じで取り返しがつかないよ?それぐらい確認してみたら??
上棟してから変更できませんよ?その窓大き過ぎませんか?小さくて光が入らなくないですか?
サイズを測ってメモするメリットは、後々カーテンを買う時にサイズを確認しなくて大丈夫な点です。(私は購入前に計りますが)メモは必ず取りましょう。人は簡単に忘れます。今は携帯で簡単にメモに残せますのでせっかく時間を使って調べたことを忘れないように記録を取りましょう。
(ちょっと面倒でも)重要にだと思います。それぐらい窓は慎重に決めていった方がいいです。
家の外観も大事ですが、家の中に居る時間が99%で外から眺める時間なんて人生で1%あるかないか?って1%も無いでしょ。(新型コロナの影響で家にしか居ませんが)
そんな中で窓が残念だと一生後悔します。くどいですが、慎重に決めましょう。
○窓の役割
窓の役割は採光や換気だけではありません。
採光
断熱(遮熱)
気密性
デザイン
防犯
これだけの要素を持つ家づくりで1番大事な部分かもしれません。インテリアな設備は中のことだけですが、窓は外観(家の全体像)も内観(居住空間)も意識しないといけません。内と外の二面性をしっかり考える必要があります(今気がつきましたwww)
採光はもちろんデザインも大事になってきます。断熱・気密性も昨今では省エネの関係から意識した方が色々得です。採光は省エネにも関係してきます。
防犯に関してはガラスを叩き割られるとどうしようもなかったりしますがシャッターをしたり、人がくぐれるサイズの窓には格子をしたり、採光が目的なら人がくぐれないサイズの窓を並べるなど泥棒に「あそこなら入れるんじゃない??」と意識させないことが大事です。(下心を持たせないことも大事、無理無理と思わせることが大事)
わかりやすい失敗事例を紹介します。人間成功より失敗から学ぶことが多いです。
○失敗事例
設置場所を考えずに失敗
設置場所を考えずに設置すると失敗の可能性が高いです(当たり前)
窓の効果が発揮されないだけでなく、生活を不便にする可能性もあります。
○日当たりが良くない。暑い。まぶし過ぎる。
太陽の向きや角度を計算して窓の設置を検討しないと日当たりが良過ぎたり、逆に近隣の建物の影響で遮られたりします。
南向きは安定して光が入るのでリビング。西は西日で夕方は激しく暑く。など基礎的なことに加え、お隣の高さや近さも重要です。
加えて予想できないのが、外の環境の光の反射です。
池があって水面が眩しいなどは考えられますが、お隣の窓が反射したり明るい外壁で眩しいかもしれません。そういった場合はどうしようもありません。建てた後に対策が必要になってきます。
我が家は西日があまり入りません。隣の家が盾になっています。(上棟した時は隣がまだ建っていなかったので心配するぐらい日が刺してました)反射光なども特に問題はありません。
○家具が置けない
「家具が置けなくなった」という失敗は良く聞きます。
現在ある家具を吟味して間取りの設計しなくてはいけません。今ある家具を処分するのか使い続けるのか。それによって間取りが変わります。もちろん窓の位置も変わります。
動線がある窓(外・ベランダに行く窓)も要注意です。
例えば、寝室でベランダへの出入りが必要だから壁際にベッドを置いたら圧迫感が出た。また窓にベッドを寄せたら出入りが不便になった。など良く考えていなければ起こる可能性があります。
○窓の数を考えず失敗
窓の数や大きさが増えると良い面がありますが、反面悪い面もあります。
⭕️外が見えて開放的な気分になる
❌外から見える範囲が広がり、防犯面、プライバシー面などに不安が増える。
⭕️風を取り込み、夏は特に快適
❌外気温が窓に伝わり、締め切ると夏は暑く、冬は寒い。室温に影響がある。
⭕️室内が明るい
❌カーテンが必要、掃除が大変
設置場所や大きさにもよりますが、大きく数が多いと室外の寒気の影響を大きく受けるので光熱費がかなり高くなります。
冷房よりも暖房の方がコストがかかるので夏の備えよりも冬の備えを意識した方が省エネ物件に仕上がります。
裸になったり特別変なことをしている訳でなくても家の中が丸見えなのは問題がありますし落ち着いて生活ができません(当たり前)
日差しは欲しい時もあり、遮る時もあるので難しいのですがどちらもこなせる選択をした方が無難です。
お隣の事例なのですが
リビングの高所に大開口の窓を南と西向きに設置。ご主人が特に考えず見栄えを意識して採用しました。難点なのはブラインドもカーテンもありません。
奥さんに「夏はどうするねん!」と詰められ冬の寒い時期なのにご主人はエアコンの分解清掃をしていました。(ご主人は機械系のお仕事をしているので簡単に分解できる様子)これから来る熱い日差しにどう対処するのでしょうか?
陰ながら見守ろうと思います。
あと以外に多いのがゴミの付着です。雨風で少し流れたりしますがベッタリ何かが付着して気になることが多いです。(鳥のフンとか)
お隣の高窓に鳥が衝突したらしく(雀だと思いますが)その跡がクッキリ残っていて「あの汚れが気になるわぁ~!!」と訴える隣の奥さん。(わりとハッキリ物をいうタイプ、サッパリしているので印象は悪くないですwww気持ちがいいあれです)
陰ながら見守ろうと思います。
色々失敗や問題点がありますが、建ててからわかることが多いのが事実です。もちろん考え倒してベストだと突き詰めても実際に問題が起きることは多々にしてあります。
逆に、人が気になることが気にならない方もいます。
こんなゴミが溢れているのに生活できるのか!?とか
こんなにプライバシー全開なのに気にしないのか!?とか
ホント世の中には色々な人がいます。
ただ本当に難しいのはその間取りとライフサイクル(感性)がその人に合っているかどうか。加えて完璧だと思って設計しても穴があったり。多少のことが気にならない方の方が人生ストレスがなく幸せかもしれませんwww
育ってきた環境も影響してきます。
私は部屋が薄暗くても大丈夫で落ち着くのですが妻はそれを良しとしません。目が悪くなると言われますが、両目とも2.0近くあります。
よくよく考えて理想の環境を作り上げてください。
サッシの話に続きます。