何でそんなこと先に気づかねぇの?気がつかない問題点について

家づくり

始めに建築会社に訪問したのが2月頃

そこから希望を伝えて図面を起こしてもらい契約をしたのが3月

簡単な打ち合わせや要望を伝え始め設計士やインテリアプランナーとの顔合わせが4月

タカラスタンダードとLIXILに訪問したのが5月4日(10連休の最中だったので梅田は人でいっぱいでした)

週末にしか打ち合わせが出来なかったですが、ファーストコンタクトから家造りらしくなってくるのに3ヶ月近く経っていました。

これには、私たちが週末にしか打ち合わせをしないこと

分譲地が6月頃までまだ荒地だった為でもあります。

ですからすでに土地を持っている方や

スムーズに打ち合わせが進む方ならそんなに時間はかからないと思います。

ただ個人的には急に色々決めて後悔するよりは

1つ1つ確認しながら進めていくのは焦りもなく心地よかったように思います。

タカラスタンダードとLIXILから見積もりと仕様書が工務店に届き

これは金額的にこのままでいこう。

これは高額過ぎるのでやめとこう。

これは必要かな?どうする??

と保留にしていた部分を6月中にしっかり決めていきました。

この時に追加でカーポートと自転車用の小さなカーポートも併せて見積もりを出してもらいました。

とそこで1つ問題が上がってきました。

カーポート(駐車場)が狭い問題です。

駐車場が狭い

依頼してから数回打ち合わせを重ねた後

突然電話で連絡がありました。内容はもちろん駐車場が今のままだとかなり狭くなる。という理由は

カーポートを設置するのに柱を2本立てるのですが、その場所が家から150㎜~200㎜(15~20㎝)離さないとダメで

そこから更に柱の厚みがあるので車が入ってもドアが開けれない(とても狭い)状態になるとのこと。

なるほど、よくわかった。

なら、家に柱をベタ付け、むしろ柱を家の壁に固定したらよくね?

と提案したのですが

そういった商品(ベタ付けする)では無かったことと、施工の都合で絶対に離さないといけない!と言う説明でした。

正直、これにはあまり納得がいかなく。

理由は隙間があるのはスペース的に勿体無い、こと。

もう1つは義実家のカーポートはベタ付けで、むしろ家にネジねじ込んで固定していました。

このことから「やればできる!」と強く私が思っていたため

併せて、忖度してもらってなんとか頑張ってそのようにして欲しかったので結局カーポートの件は保留にしました。

例えば、これだけの隙間を開けないと屋根が接触する。とか法的にNGなら納得もできました。が、施工的に離さないといけない。と言う説明だけでは納得するのは正直難しかったです。

何より

何より呑み込みづらかった理由は、駐車スペースを空ける(カーポートの柱の)為に間取りを小さくしないといけなかったことです。

間取りが小さくなる。

初回のプレゼンから少しづつ中身を変えていきましたが、大きな変更は今までありませんでした。

それだけファーストプランがよく出来ていた、とも言えます。もちろんそれを気に入り細部の打ち合わせを進めていきましたから。思い入れもありました。

特にリビングはメインの居住空間なので、そこが狭くなること。狭くする提案はなかなか受入れ辛いことです。

そこで

なかなか悪あがきをしてみました。

●家を小さくせず、家を奥に持っていく案

手前にスペースが無いなら、奥にずらしたら良くないですか??

20~30㎝ほどスペースが必要なら、奥にずらしたらどうですか??

という浅知恵www

ここで問題になるのは、『境界線と建物の距離の制限(民法234条)』です。

内容は

建物を築造するには境界線から50センチメートル以上の距離を保たなければならない(民法234条 1頁)

簡単なことです、50㎝ は間隔、すき間を開けないといけない

硬い表現は嫌いのなでザックリ書いていくと

50㎝以上離さないとダメ、ただ〝繁華街〟とか〝家のひさし部分〟とか例外はあるようです、が新築では絶対に認められないでしょう(笑)

規定に違反して建築しようとしている場合。隣地の所有者は,建築の中止or変更を請求できる。(民法234条 2頁)

つまり、隣の家の人は違法建築を止めたり修正させる権限があるということですね。

もちろん例外や特例はあります、が、原則ダメです。

でも、ちょっと考えてみて!

我が家は線路に隣接しています(笑)

これ、わざわざ言って来ないでしょ?www

電車が通る度に家にこすることもなし、むしろ線路までは少し距離もあります。

だからギリギリ詰めて建てても誰も文句言って来ない!

やった!解決じゃね!?

駐車場のスペースとリビングのスペースと一挙両得なナイスアイディアじゃね!?

って世の中上手くいかないんだよね

世知辛いほどじゃ無いけど、しょっぱいよねwww

仮に線路側に詰めて設計して駐車場のスペースを確保できたとします。そのままプランを固め図面が出来たとします。

そうすると次の段階

建築確認申請で撥ねられます。

建築確認(けんちくかくにん)とは、建築基準法に基づき、建築物などの建築計画が建築基準法令や建築基準関係規定に適合しているかどうかを着工前に審査する行政行為である。参考:wikipedia

つまりは、基準や法令を守っているのかを行政(市町村)が判断し、合格すれば建築が始まる流れ。

私みたいな不埒な考えをする人間が多分に居るのでしょう(笑)

もちろん理由があってルールが決められているのでそれに従わないといけません。(過去に色々あったんだろう、揉め事とか)

色々調べた結果、敷地ギリギリに動かすことは現実的では無いと悟りました。(当たり前のこと)

カーポートを家にベタ付けにする案

結局、どこからかスペースを捻出しないといけませんでした。

カーポートの柱をベタ付け案も後々まで考えていたのですが

○風などでカーポートが揺れると家に害がある可能性がある。

○家と間隔を開けないといけない理由はおそらくカーポートの基礎を埋めるから。(確認は取っていません)

○後々害がある可能性がある。(風以外のことでも)

まず台風や強風でカーポートが揺れると家に当たり外壁が痛むことが考えられます。外壁が痛むのはクッションなどを挟めが大丈夫かもしれませんが風が吹くたびに異音がしたら、たまった物ではありません。

カーポートの基礎は確認していませんが、間隔を開けないといけないのは何か理由があるハズです。これは最後まで理由を聞きませんでした。ただ「施工できません」とだけ伝えられただけでした。

後々害がある可能性については、建ててみないと解らないことが沢山あります。組んでみないとわからない、使ってみないとわからないことがあります。

私の義兄は建築関係の仕事をしているのですが、施工後にやり直したり、思ぬ、考え付かないようなことでクレームがあったりするようです。この話を聞いた時に無理にこちらの考えを押すのではなく、安全策でいこうと切り替えました。

間取りを削る決断

結局、間取りを小さくして駐車スペースを捻出することになりました。

1階だけでなく2階ももちろん影響があります。

1階部分はリビングとトイレ、風呂場が短縮されました。畳コーナーの面積は減らしたく無かったのでこういった処理になりました。

2階は主寝室と書斎、ウォークインクローゼットが短縮になりました。

私が籠る書斎も少し手狭になりました(とほほ)

修正した図面を見ると少し狭く感じましたが実際は壁が30㎝近くなったぐらいです。車の乗り降りが不便になるぐらいならこの処理は全然問題では無かったです。

ただ1点、気になるところが1階のトイレのドアです。

我が家はスペースを有効活用するために廊下をほぼ廃しています。ただキッチン→トイレ→洗面の箇所に廊下があります。

最初の設計ではトイレのドアが南向きでした。このままではタイミングが合えば洗面所から来た人がトイレのドアにぶつかる可能性があります。キッチンから来た人がトイレから出た人にぶつかるかもしれません。

子供は特に勢いで動いていることが多いので(走ったり、飛び跳ねたり)ケガをする可能性があるなら廃しておきたかったのですが‥‥

ファーストプランではトイレのドアは南向きだったのでトイレの向きを変えて「横方向、扉南向きに」修正したのですが、今回の短縮プランを受けて再び縦方向南向きに変更になりました。

ですが、悪いことばかりではありませんでした。

幸いなことに、床面積が小さくなりました。

その結果、少し金額が下がりました!!

悪いことばかりではありませんでした。最高のコストカットは床面積のカットです。

居住空間が狭いほど安くなります。でもみんな広い方がいいですよね、大きすぎなければ(笑)

些細な問題でしたが、それなりに考えさせられた事案でした。建築確認のことや民法のこともしれたので良い勉強の機会になったと思います。