オール電化で太陽光は乗せない話

家づくり

太陽光発電を乗せない選択

以前、私はオール電化推し!と記事の中で宣言しました。

理由はキッチンのコンロをフラットにして掃除を簡易にしたかった、だけなのです。

オール電化なら太陽光発電は乗せたの?乗せなかったの??

と気になる方、いると思います!

流行りだし、補助金は出るし、何より余剰発電電力を買い取ってくれる!

いいことだらけ、メリットばかりのように思いますが、結論私は乗せませんでした。

理由は単純に金額面ですが、メリットがデメリットを上回らないと考えたからです。

ただこの記事は私の主観が全開になっています。

先のことはわかりません、条件もすごく良くなっているかもしれません。ですから今が損とか得とか誰にもわからない話です。

ですから、個人的に太陽光発電を導入しなかった理由を出していきます

私が太陽光発電を採用しなかった理由

○売電価格が年々下がっている。

この売電価格が年々下がっていることを懸念する人もいます。私もそこが気になりました。担当営業も導入するならギリギリのタイミングといった見解でした。

たとえば、2009年の売電価格は10kW未満の住宅用太陽光発電設備の場合48円/kWhでしたが、固定価格買取制度が開始された2012年には42円/kWhに。

2016年には出力抑制の有無で、金額に差が出るように変わりました。

また、2019年には住宅用設備は24円/kWh(出力制御対応機器の設置義務なし)、10kW以上の産業用・事業用設備でも売電価格はさらに下がる見込みです。

単価が下がってるから今後はもっと下がって、0に近くなると言うことは勿論無いと思います。単価が下がっているのは太陽光発電設備の購入単価が低くなっているのが理由です。

以前よりお手ごろ(高いけど)になっていることで単価を下げている。と言うこと

○10年後以降の買い取りは誰にもわからない

今現在、電力会社が余剰の電力分を買い取りしています。ですがそれは国の施策で買い取りをしているだけで契約終了後はどうなるかわかりません。

国の方針で買い取りをしているだけなので、電力会社の本音は買い取りをしたく無いハズです。

10年は買い取りを保証しています。がそれ以後はわかりません。

個人的に1番引っかかったポイントです。

損得含めて10年後、20年後はわかりません。誰にもわかりません。ただ予測できない未来ですが契約して10年後は買い取りは無いだろうと言うこと。

もう数年すると結果が出てくるので静観していきたいと思います。

もちろん買い取りが継続する可能性もありますが、個人的にはゼロだと思います。

○初期投資を回収できるのか!?

シミュレーションでは10年近くの期間で回収できる予測です。想定には太陽光パネルの劣化や4年ごとのメンテナンス費なども考慮に入れているので立派なものなので信頼・信用もできると思います。

少し私も乗せてもいいのかな?と考えが傾いてきた部分ではあるのですが、10年で回収できたらなかなかの物だと思います。

ちなみに

太陽光パネルの耐用年数は25~30年だと言われています。

パワーコンディショナーの耐用年数は17年ほどだと言われています。

その通り太陽光パネルが25年、パワーコンディショナーが17年だとするとこれもなかなかの好条件だと思います。

太陽光発電を20年間設置して、経済産業省が推奨する通りに定期点検を行い、パワーコンディショナーを1度交換したとすると、約30万円のランニングコストがかかる計算となります。

ただ、最近の家電はそんなに長持ちしますか?

毎日駆動していますし、太陽光パネルは野外にありますよ。コントロールパネルは野外か野内か選べるようですが恐らく負荷が掛かるのでしょう、真っ先に交換候補に当たる設備です。

メーカーの保証もありますが、そんなに長期の保証はないと思います。

結論、メンテナンスにそこそこ金額がかかる。(あくまで個人的な意見です。)

初期投資だけを見れば、海外ものは金額面でも押されられているようです。

あと能力もメーカーや製品で違いがあります。↓

ソーラーローンなるものも金融機関では用意がある様子です。1000万円までで金利も安い!とのことですが、現状私は住宅ローンだけで十分です(笑)

上記も含めて、他にもデメリットは

1. 設置費用が高い。
2. メンテナンスが必要になる。
3. 発電量が天候に左右される。
4. 屋根にパネルの重さがかかる。
5. 設置が向いていない家もある。
6. 反射光トラブルのリスクがある。
7. 一部のパネルに火災のリスクがある。
8. 出力制御が起きる可能性がある。
9. 詐欺・騙されるリスクがある。
10. 雨漏りなど施工不良のリスクがある。
11. パワーコンディショナーの設置場所が必要になる。
12. 業者の倒産リスクがある。
13. 確定申告、固定資産税が必要になるケースもある。

などになります。

今現在、私は乗せないと言う選択はしましたが、逆に10年後はわかりません。10年後を考えているなら今乗せたら?と思われるかもしれませんが、技術は日進月歩、どんどん機械や製品は良くなります。もちろん発電効率などの能力も上がります。

メーカーによっても性能が違います。もちろん金額も違います。

この分野の成長は目まぐるしいです。そんな中で私が注目しているのは蓄電池です。大きい電池です。

ここ10年でバッテリーの進化は目まぐるしく、ハイブリットカーもそうですが容量や能力がかなり向上しています。

将来的に蓄電池と組み合わせば自家発電、自家消費が当たり前に

○蓄電池をつければメリットが増えること

売電ではない太陽光発電システムの新たなあり方として、近年は「自家消費型」が注目されています。「自家消費型太陽光発電」には、電気料金の削減はもちろん、節税対策に利用できるといったメリットがあり、蓄電池と組み合わせることでより効率的な利用が可能となります。

売電を目的とせず発電した電力を家庭や企業が消費する仕組みのことを指します。太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで昼間発電した余分な電気を捨てることなく蓄電池にためておき、夜間や災害時などに有効活用ができるため、節電効果を高めてくれます。

また、企業が電気の基本料金を下げるためには最大デマンド値を下げる必要があります。

最大デマンド値を下げるには電気の使用量そのものを控える「ピークカット」や電気の使用が最大となる時間帯を夜間などに移行させる「ピークシフト」が必要になります。

蓄電池があれば日中貯めておいた電力を夜間に使うこともできますし、逆に夜間に買電で貯めておいた電力を日中使用することでピークシフトが可能となります。

その為には蓄電池が必要となるでしょう。

(参考:自家消費型太陽光発電は蓄電池とセットが有効!効率的に電気を使用する方法

蓄電池があれば余剰に発電した電力が売れなくても貯めることで自宅で使用できます。自宅で発電して自宅で使用すれば足らない部分だけを電力会社から買う(電気代)ことになるので光熱費はかなり下がります。

私が注目しているのはまさにこの部分で、お国も今後は自家発電で電力を賄える方向を目指していきたい様子です(ソースはありませんがwww)

私はお金も無いし売電とか太陽光発電パネルの耐久性などに不安があるので採用は見送りましたが、来年か再来年にもしかしたら搭載する可能性はあります。

太陽光発電を否定するつもりもありませんがオススメするつもりもありません。

各々がきちんと知識を持ってしっかり判断して頂けたらと思います。