建築確認申請が通ると窓の位置なども含め外見・外観関係はほぼ変更できなくなります。内装・インテリアなどはまだ時間的に余裕があるのであれこれ気になるところを変更したり調べたらいいと思います。
ですから、建築確認後は細かいインテリアの決定をしていかないといけません。
オススメなのは、とりあえずひと通り決めてしまうことです。
理由は、色味の相性や合うかなんてのは実物を見ないと判断できないからです。
もちろんコーディネーターはそのことを踏まえて提案しないといけないので大変ですが、だからこそのプロです。
無難なのはどれかな?と聞きながらとりあえず決めていくことをオススメします。悩んだところで解決しないです。
サンプルを舐め回すように見てもダメです。
壁紙なんかは特にそうで、小さいサンプルと壁一面の大きさになると見え方が変わってきます。
「あれ?こんな色やったっけ?」
「なんか思ってた色と違うくない??」
これは本当にあるあるです。
そういったことも踏まえて、まず決めてしまいます。工務店やHMが可能であれば3Dの画像やCGを作成してもらえば色の感じや他の色との調和が確認できます。
一点通し図法のCGを作成してもらえば簡単にイメージが湧きます。
その上で気になった箇所を変更や訂正していけば良いのです。
実際に我が家はキッチンの色を真逆にした。
建築確認申請を出す前に少し時間が戻りますが、私はキッチンの色決めを妻に任せっきりでした。
ただアドバイスはしました。私も奇抜な色の選択や組み合わせは遠慮して欲しかったからです(笑)
実は私、学生時代に色彩能力検定2級と3級を取得しています。
当時2級だけ取得するつもりでテキストを購入したのですが、内容が完璧に続きになっていて3級の内容が理解できていないと次に進めない様子でした。(3級で基礎をしっかりやって、そこから肉付けして内容を濃くしたのが2級)
で焦って3級のテキストも購入し、勉強を始めました。
3級も取得したのは、2級にストレートで合格する自信が無かったからです。
2級が取得できないと履歴書にとりあえずも書くことが出来ないと考えたから、だったと思います。
なので一般の方よりは色や組み合わせに関する知識はあるつもりです。(座学の内容はほぼ忘れましたがwww)
でも結局はその人その人の感覚なので(おい!)
各々が自由に配色したり、失敗したらいいと思います。
で我が家のキッチンはショールームで決めた内容は基本が黒ベースでした。
これは多少私の意向も入っています。
シックで空間が締まると思ったからです。壁は一面白なので黒いキッチンもカッコいいと思っての提案でした。
ショールームでは大きなサンプルがありますのでそれを確認しながら色合わせをしていきました。むしろその為にショールームに行きました。
である日
妻「ずっと考えてたことなんやけど」
私「あい?」
妻「キッチンの色これに変えようかと思ってるねん♪」
私「えっ!今このタイミングでそれ?間に合うからいいけど‥で、どんな色?」
妻「こっちの色に変えたい。」携帯の画面を指差す妻。
私「って白やんwww真逆の色やんwww」
妻「こっちの方が可愛いかな♪と思って。」
私「見に行ったこっちの色(黒)でなくて本当にいいの?見なくて不安は無い?」
妻「んなら見に行く?」
私「えっ!また子供預けて、予約して行くの?」
妻「さすがに無理やね(また行くのは)」
私「本当にこの色(白)でいいなら伝えて変更するで」
妻「うん、いいよこの色に変える」
私「なら引き出しの取手は黒系に変えたら可愛いよ」
妻「うん、取手は黒に変える」
私「ずっと考えてたの??」
妻「ずっと考えてた。」
私「ショールームでは考えてたの?」
妻「正直あんまり考えて無かった」
私「(笑)」
というようなやり取りがあり、我が家のキッチンは白ベースの色合いに決定しました。
実際の仕上がりも満足な様子でキッチンだけ浮いた印象にしたく無かった様子です。
私も妻がビビットな色を選んだら止めましたが、標準的な色味を選択してくれたのでそこは安心しました。
併せて変更になったのはトイレです。
○トイレ
1階のトイレはこの時までタンクレスでした。右か左側にはカウンターが付きそこに収納とゴミ箱を兼ねたボックスを搭載する予定でした。
個人的にこの仕様は満足していました。むしろテンションを上げ「これは欲しい!」とショールームで盛り上がっていた妻に水を刺せませんでした。
併せて、我が家は3対1で女性家族です。
男は私1人です。
将来、肩身が狭くなるのは目に見えています。
将来のことを考え、2階に洗面と2人並んでも十分な鏡を設置し。
洗面所の扉には鍵を付け、洗面所も大きく取りました。
それに加えてトイレも将来汚物の処理を簡単に配慮した作りにしたつもりでした。
と、ここで鶴の一言
「トイレここまでしなくても良く無い?」
確かに標準のトイレが汚いわけでも、ウォシュレットが搭載されていない訳でもありません。
付け加えて言えば、タンクレストイレにしないと死んじゃうわけでは無いのです。
もう1つ言えば、ショールームに足を運んでわざわざ決めたことを覆すことに抵抗がありました。
せっかく現物を見て決めたのに?
という小さい思いが冷静な思考を遮っていたのです。
以前の記事で書いたことですが
リンク
タンクレスをやめて、カウンターとボックスも取りやめれば26万円近くカットできます。この部分はとても大きかったです。
仮にタンクレスにしたければ将来的にリフォームすることもできます。その時は水洗いも増設するので難しいと思いますが‥
もし水洗いを付けなくても、奥には洗面所、手前にはキッチンがありますからそこで手を洗うことができます。ただ、トイレに行って洗面所に行くのは面倒ですよね。トイレにいってキッチンで手を洗うのも抵抗あります。手を洗わないことはもっと考えられないです。
(世の中のおっさんは割と手を洗いません、不思議と身なりの綺麗な人は手を洗います。手を洗わない人は消毒もしないでしょう、ですから外出した際は色々なものを触らないようにしましょう。消毒しましょう)
結局、タンクレスは諦めトイレは標準の仕様のままになりました。今ではそれで何の不自由もないので不満もありません。
ただトイレで金額が浮いた分、お風呂の浴槽をグレードアップしました。
○お風呂
ショールームではFRP製の浴槽を選択していたのですが、トイレのこともあり『人工大理石』の浴槽に変更しました。
ショールームに行った時はさほど気にしていませんでしたが他の方のブログを拝見していた時に人工大理石のことを知りました。
賃貸の浴槽はFRP製でした。不満も何も特に無かったのですが叩くと「ボぉーン」と響くような感触と併せて薄い印象がありました。
実際に浴槽の厚みは薄くそのことでお湯はすぐに冷めていました。
このことからショールームでは〝FRP製+あったか浴槽〟のセットにしていました。これでお湯の冷め方はマシになるハズと。その時はそれで満足していました。
代わって人工大理石の浴槽ですが、ズッシリとした重量感というか「ボぉーン」と響くようなことは一切ありません。表面の艶感も段違いです。
何よりこだわったのは、掃除の手軽さです。シャワーで流すだけで大きなゴミは簡単に流れます、加えて拭き掃除も簡単に終わらせられます。
注意しないといけないのは、アクリル製とエナメル製の商品があり、エナメル製の商品は最上位モデルなどに採用されています。とても高級感があり、いかにも!という見た目!高級ホテルとかにも採用されているのではないでしょうか?
アクリル製のモデルで注意しないといけないのは強烈な洗剤が使えない事、加えて経年劣化で表面のコーティングが剥がれてしまう事です。
もちろん使い方やメンテナンスで永年使用できる可能性がありますがダメにしようと思えば簡単にダメにできます。
硬いブラシなどで擦ることは無い、と思いますが適切な掃除とケアを続けなければいけません。もちろん普通に掃除してもらえば何も問題はありません。
○消耗品にお金をかけない
義兄から忠告されたことは「消耗品にお金をかけるな。」という金言でした。
ティッシュやトイレットペーパーにお金をかけるなら一生使えるものにお金をかけた方がコストが良い。当たり前のことです。(マスクは手に入りませんが)
難しいのは設備でも、何が消耗品で何が永年品か?という判断です。
例えば、自動車は消耗品です。10年乗れても20年先はわかりません、車検のことを考えると乗り換える選択が正しいかもしれんがその判断は人それぞれです。
太陽光発電は消耗品です。
キッチンは将来1度くらいはリフォームするかもしれません。
トイレも1度リフォームするかもしれません。
カーポートは?痛みが激しいなら交換しないといけないかもしれません。
床材は?とても痛んだら張り替えしないといけないかもしれません。
家電も基本的に消耗品です。
こうなると、家も消耗品です。バルコニーの床は10年ほどで塗り直し。外壁も塗り直したりメンテナンスが必要でしょう。屋根も塗ったりしないといけません。その時太陽光発電パネルが乗っていたら1度下ろさないといけないかもしれません。
そう、考えたらキリが無いです。ただ、交換する頻度が少なそうな物にはちょっと金額かけてもいいんじゃない?ぐらいの認識でいいのでは無いでしょうか?
とはいえ、車やテレビ、消耗品と解っていても導入したい物欲があります。
大きい方がいい、乗り心地がいい、画質が綺麗。色々あると思います。そこはもう好みや嗜好の領域になっていきますのでご自分の財布が痛まない範囲でやりくりしてもらえばと思います。