PANERAI、オススメ時計の簡単な紹介、パネライ編

時計

個人的にオススメする時計メーカー。というか私の好みになります。

スピードマスター に関してはある程度細かく、細かすぎないように配慮して書いたつもりです。が書いてるうちに内容がどんどん膨れていきました(笑)

ただ今回の記事は、オススメモデルなどの紹介はほぼ無いです。理由は細かなラインナップまで私が把握できていないこと、内容が膨れ上がってしまうと考えました。詳しいモデルやラインナップはそれぞれ詳しい方が掲載されています。あくまで私は素人なので出来ることは限られています。

ただ世の中「名前は知っているけどそのもの自体をしっかり理解していること」って少なく無いですか?

皆さん特別な宗教でなければ牛も豚も鶏も食されると思いますが、それがどこで育ちどれだけの手がかけられ、どんな流通を経て食卓に並ぶとか。どうでもよく無いですか?

焼肉に行けばロース、カルビ、ランプ、サーロイン。部位を知っていてもいいですが知らなくても楽しめますよね?

だから、「名前を知ってるけど詳しく知らないこと」が多くあってもいいのです。

この記事は素人の私が好きで気になるメーカー・ブランドの紹介です。よく知ってる方からすると物足りない記事だと思いますが、全く知識の無い方で結納返しなどで時計を考えているとか単純にプレゼントでリサーチしているとか、そんな方に役立ててもらえればと思います。

私が気になって仕方ない、パネライについてです。

PANERAI

パネライの歴史

パネライが時計の販売を始めたのは1993年です。意外と最近では無いでしょうか?

実は時計の製造自体は戦前から行われており、地元イタリアで認められ軍用時計を軍に収めていました。イタリアにミッション用の時計を卸すようになったのが1930年の初頭です。そこから東西冷戦が終結し戦中機密扱いだった軍用時計を一般に販売できるようになりました。1997年にヴァンドーム・グループ(現リシュモン・グループ)傘下となり、世界デビューを果たします。

このような経歴がある時計メーカーも珍しいと思います。

それまでは一般の人が手にできなかった時計が手に入るようになりました。珍しいものに飛びつくのは人間の特徴かもしれませんwww

軍事機密というベールを脱ぎ棄てたパネライ・ウォッチは、機能的かつ個性的な外観で、またたく間に大ヒット。自社のルーツを守りながら、現在に至るまで順調に成長を続けています。

ほんの少しの誤差が死を招く戦場において、パネライは長きに渡り腕時計を納入してきました。激しい戦場下でも壊れない頑丈さと正確性。そんな究極の耐久性を求めたパネライの腕時計のシルエットは、戦争が終わった現代では”強い男の象徴”として憧れを抱かれる存在となりました。実際、30~40代の男性に支持されているブランドです。

パネライの特徴

パネライの印象は「デカい!」「目立つ!」が第一印象かもしれません。

その理由は大きな特徴でもある、〝大きなケースサイズ〟〝大きなリューズプロテクター〟にあると思います。47㎜はとてつもなく大きいです。

パネライのシリーズは大きく分けて「ラジオミール」「ルミノール」の二種類のみでケース形状によって分けられます、最も特徴的なことは「リューズプロテクタ―の有無」です。

独特の「ロックレバー式リューズプロテクタ―」が搭載されたシリーズがルミノール。

ルミノール リューズガード有り

無いものがラジオミールです。

ラジオミール リューズガード無し

当時私が一番引かれた点がこのリューズガードでした。実用的でもあり一見すると過剰とも取れる演出がとてもカッコよく映りました。

デザインに関してはシンプルながら力強いインデックス(文字盤)もかなり好印象です。

シンプルな外観の強みは別の部分でも発揮します、革ベルトがとにかく似合います。パネライの時計は革ベルトが似合う割合がとにかく多い。それ後押しするように数多くの革ベルトが選択できるようになっています。

クロノグラフは革ベルトのイメージがありません。反対に、パネライにもクロノグラフのイメージはありません。実際、現行のモデルにラインナップがありません。おそらく、以前は他社のムーブメント(エル・プリメロ)を使用していましたが現在クロノグラフ用の自社ムーブメントが無いからだと思います。(おそらく開発中)

振り返れば私が大学生の頃、ムーブメントの機械仕掛けをイラストにする目的で雑誌を購入したのですが、細かすぎてあまり参考にならなかった思い出があります。

その時に購入した雑誌がパネライの特集誌でした。表紙のパネライが好みだったこともありますがこの当時、将来時計を買うならパネライにしようと考えていました。(オメガを買いましたが)

私にはパネライはとてもオシャレに見え、心を揺さぶりました。(実際にすごくオシャレだと思う)

サイズがとても大きくて手首が細い私には大きすぎるかもしれませんが、将来どうにか1本欲しいと今でも思い続けています。

長所が短所になりえる

パネライの特徴は「大きなケース」「ゴツいリューズガード」「シンプルな文字盤」と一目見てわかるデザインです。がこれをダサいと感じる方もあります。もちろん人の感性は人それぞれなので、仕方の無いと思うところです。

有名になればファンもアンチも出て来ます。

ファッションを考えてもらえばわかると思います。全てのファッションが全ての人に似合う訳ではない、ということです。

時計にしても、手首が大きな人が女性用サイズの時計をしていたらダメです。逆も然りで華奢な方にデカ厚時計は似合いません。

ベルトもスーツに合わせるならステンレスや革です。ナイロンベルト(NATOベルト)は私はOKだと思いますがビジネスの場では見る人によって難しいかもしれません。

葬式にギラギラしたりカラフルな時計を選ぶことは無いと思います(常識の範囲内だと思うのですが)つまりは世間にはTPOというものがあります。

パネライの場合は長所が短所にひっくり返る可能性があります。個人の好みはどうしようもありません。

どのモデルも全て一緒に見えるという意見もあります。

確かに一貫してデザインは変わっていません。ただこの戦略はロレックスもそうです。ロレックスは多彩なモデルが揃っていますが全てもモデルのデザインは昔から変わっていません。

デカ厚時計だけではない

パネライの「ルミノール」シリーズといえば、アイコニックなリュウズプロテクターとともに、重厚感あるケースがモデルの象徴でした。

そんなパネライも大きいサイズの時計ばかりではありません。世間の流行やトレンドに合わせ、2016年に薄型モデル「ルミノール ドゥエ」が登場したことは世界中の時計愛好家に驚きを与えました。サイズは38㎜、42㎜、 45㎜の展開があり女性向けに華やかな色味の選択もあります。薄型とはいえ45㎜はかなり大きい時計になりますがそれでも助かる人は多いはずです。

私も手首が小さく細いのでこの薄型でサイズが控えめなモデルのリリースはとてもありがたいことです。

ちなみに「ルミノール」のケースサイズは、サイズは40㎜、42㎜、 45㎜、47㎜、 50㎜の展開なので「ルミノール ドゥエ」のサイズ展開が小さいことが確認できます。(ってルミノールデカすぎやろwww特に50㎜)

サブマーシブル

現行のラインナップではクロノグラフが無くなっていますので、ラインナップは

「ルミノール 」

「ルミノール ドゥエ」

「ラジオノール 」

「サブマーシブル」の4モデルになっています。

もちろん細かな仕様は目的やデザインで変わって来ますが、「サブマーシブル」は回転式ベゼルを備えたスポーツモデル・ダイビングモデルです。

Submersible-42mm PAM00683

ケースサイズは42㎜と47㎜の展開があり、他の3モデルとは違いインデックス(文字盤)がアラビア数字では無いモデルがほとんど。(アラビア数字のモデルもあります。)そしてリューズガードが装着されています。

パネライのムーブメントについて

以前はレマニア製・バルジュー製・ヴィーナス製と多くのムーブメント会社から供給を受けたものをカスタムして搭載してきました。が近年のムーブメント競争に合わせるようにパネライも自社ムーブメントにシフトしました。

HPを拝見していると、現行のモデルは全て自社で製作している様子です。

その結果、20~30万円の価格帯はもちろん、50~60万円代の時計は姿を消しています。自社開発ムーブメントの弱点は金額が上がることです。が信用できるメーカーならそのムーブメントに対する評価も信用も高いので安心です。(故障など問題はもちろん起こるでしょうが)

現行の自社開発ムーブメントはとても美しく、裏スケルトンのモデルも多く中身を観察できるのは嬉しいですね。

手巻きムーブメント

自動巻モデルは実用的で多くの人に選択されていると思います。その一方で決まった時間にゼンマイを巻く手巻き式モデルもラインナップにあります。

手巻き式の良さはムーブメントを薄くできることで結果的にケースも薄くできます。スッキリしたデザインと軽さを好む方も多いと思います。

実際、若い方はスポーツモデルを選択すると思います。実際ゴツくても重くても気にならないと思います。これが歳を重ねると落ち着いた軽量なモデルにシフトしていきます。若い時は仕事で時計を巻くのが億劫かもしれませんが年配になり時間ができると時計を巻くゆとりもできてきます。

この決まった時間に決まった動作をする儀式めいた日常・習慣を大事にする男性は多いと感じています。女性はどう思うかわかりませんが(笑)

他のメーカーは、自動巻モデルは自動巻だけ。手巻き式モデルは手巻きだけと同じモデルで自動巻と手巻きが選択できるのはパネライの強みだと思います。

(ケースの厚みも違ってくるので全く同じものとは言えませんが)

まとめ

個人的に購入するなら「ルミノール」か「サブマーシブル」の二択になると思います。サイズは42㎜。ダイバーモデルはもうあるので「ルミノール」を選択するかもしれませんが、回転ベゼルを備えたダイビングモデルが好きなので「サブマーシブル」も十分候補に入ります。

サイズやデザインが色々あるので迷うところですが、上記のように条件を絞ると選択肢が減るので妄想しながらモデルを選択するのが良いと思います。見ているだけでも楽しめます(笑)

将来、ムーブメントが開発されたならクロノグラフも候補に入るかもしれません。ただ、以前のエル・プリメロ搭載機や発売当初のETA搭載機(ユニタス)を評価する声も多く現行の新品だけでなく〝中古のパネライ〟も購入する意味は十分にあります。

ケースが大きく、付ける人を選ぶ時計だとは思いますが、一目でわかる魅力とわかる人にはわかる良さはプライスレスな気がします。