家づくりで多い後悔ポイントについて考えます。失敗しやすい所をしっかり考えれば、後の後悔がグッと減らせます。

【よくある家づくりの後悔は??】

家づくりはかなりパワーが必要です。

今まで考えたことがない

知らない・わからないことを決める必要があります。

質問して疑問を解決しながら進めることも可能ですが

打ち合わせの時間は限られています。

納期の都合で急かされ適当に決めてしまいがちです。

すると、住み出してから問題が発覚します。

やり直せないと後悔になるので

後悔がない様に〝後悔が多い項目〟を紹介。

○コンセントの配置 

○ソフトクローズ

○造作洗面台

○タンクレストイレ

家づくりでしっかり考え・決める必要がある箇所なので是非参考にして下さい。

○不便なコンセント配置

住んでわかる後悔で多いのがコンセントの位置

『ここにあれば便利。』

『ここは無駄だった。』

と後悔している方・記事を多く見ます。

後悔にならない〝しくじり〟も。「まあいいか」で済むような。許せる範囲の問題も多い。

昔のネックは掃除機(見)

コンセントの位置をしっかり考えなければならない理由は掃除機。

コードが届く範囲しか動けないので、部屋全体を掃除するには抜き差しが必要なのか?面倒じゃ無いかを考える必要がありました。

それが昨今、コードレス掃除機が普及。

コードレス化したことでコンセント位置を気にする必要がなくなった。

実際、私は圧倒的にコードレスを使います。

コード有りは2階で待機して

○2階のゴミを吸う場合

○虫を退治(吸ってしまう)場合

○割れ物の後処理(細かいガラスなど)をする場合

に使用しています。

しっかりサブの役割を果たしています。

しかし、使いやすさの面でコードレスにはお及びません。

収納の中にコンセント

〝収納の中にコンセント〟が多くなっています。

コードレス掃除機を収納の中に入れると、中にコンセントがあると配線もスッキリして便利。

私はテレビ横の収納内にコンセントを配置。

配線が目立たなくスッキリしていることに加え掃除も容易で助かります。

他には収納内にモバイル充電ステーション(タブレット・スマホ充電)を置く方をよく見ます。

テレビの位置や高さで考える

リビング・テレビを置く位置は決まっています。

配線はコンセントだけでなく、アンテナやネット回線もセットです。

高さや位置を意識しないといけません。

我が家で実際にあったケース

インテリア関係は直前まで変更できますが、最後にテレビ配線を変更しました。

私の頭の中で、造作でカウンターが作られる(標準)と思っていましたが『無し(設定なし)』でした。

結果、テレビ台を購入し引越し後に搬入する予定を立てました。

そこから数ヶ月、建築中の内装を見て「ハッ!」としました。

テレビ台の後ろに配線・コンセントが来てしまう。

もちろん見栄えは良いかもしれません

がテレビ台を壁にベタ付けできなくなります。(隙間ができる)

他の家電を繋ぐのも不便になり、配線を弄る際テレビ台を毎回動かさないといけません。

これは困ります。

そこでコーディネーターに連絡しコンセント位置をテレビ裏に修正。(50㎝ほど上に配置)

テレビで隠れるので見栄えは問題ない。

結果、コンセントの抜き差しが便利になり、他の電源も取りやすくなりました。

打ち合わせの段階では気がつきませんでした。

想像をしても、考えても足らないのが家づくりです。

今の暮らしから家具の位置を考える

リビングにはテレビやソファ

寝室にはベッド

部屋の役割で入る家具や家電が決まります。

そこから一歩踏み込んで

ホットカーペットを使う

加湿器を使う

ベッドの横に机を置く

台所にはアレクサ

など家電の配置は決まっています。

そこまで想像できてコンセントの位置を決めます。

ポイントは想像です。

工務店の方はとりあえず無難な位置に配置します。

彼らは住むことを考えていないのでどんな家具を置くか考えません。

最近は工務店がヒアリングしてくれますが油断できません。

「ベッドを置いたらコンセントが隠れた」

「タンスを置いたらコンセントが隠れた」

「ベッドの横まで充電器が届かない」

すべて想像力不足。

「まあ大丈夫やろ」と適当にしていると〝一生の後悔〟や〝使わないコンセント〟を生む結果に。

よく考えましょう。面倒ですが。

○説明・プレゼンできなくて実現できない理想について

よくあること、よく聞くことですが

パートナーに否定・要らないと言われて実現できないパターン。

実際、否定するには理由があります。

本当に要らない

良さを説明できていない・利点を理解されていない

無駄遣い

など色々

原因は圧倒的に説明不足が多いです。

「工務店の方やご主人に上手に説明できなくて実現できなかった」と聞きます。

つまり、必要・欲しい事はしっかり説明できるようにして下さい。すると反対も少なくなります。

男性は特にメリットを想像できないと反対します。ご主人が必要ないと判断するのは理由があるかもしれません。

しっかり説明して必要なことを伝えることが大事です。

やらずに後悔するなら、しっかり意見して皆で考えましょう。

○ソフトクローズ

今では賃貸物件でも見るようになりました。

「良いキッチン」の見分け方は〝ソフトクローズ〟です。

今は標準化が進んでいますが、各メーカーでミドルクラス以上は標準装備が多く、スタンダードクラスのキッチンにはオプションで追加。

メーカーの下位グレード~スタンダード(標準)ではまだ非搭載。

中堅以上のグレードは標準搭載されているのですが、念のためあるか確認した方が良いです。

ソフトクローズとは??

ソフトクローズとは引き戸や引出しが閉まる時の騒音を防止するために閉まる直前でブレーキがかかり最後はゆっくりと閉まる機能のこと。

この機能のことを『ソフトモーションレール』『ソフトクロージング機構』『サイレントレール』などメーカーによって名称が違います。

メーカーや商品によって、やさしく閉まる手ごたえ感が少し違ってきます。

是非しっくりくる感じをショールームなどで開け閉めして体感してみてください。

グレードによって搭載されないならオプションで追加した方が良い装備です。

○お子さんが指を挟みづらい(事故が防げる)

○食器など収納物がズレたり動かないことで破損が防げる

○騒音の防止(イライラしても引き出しにあたってはいけません)

などメリットが多い。

デメリットがない上、毎日何度も開け閉めする場所ですし、10年以上使うことを考えると、この『ゆっくり閉まる機能』は是非付けておきたい機能です。

搭載しないで後悔されている方もいます。

少しのことですが、その少しでストレスが減るので妥協がないように。

○造作洗面台

洗面台は意外と難しいです。

一日の中で使う時間は短いですが、使わないことがありません。

加えて

お風呂の位置

洗濯機の位置で洗面台周りの役割・収納はかなり変わります。

例えば、洗濯機が近いなら洗剤を下に収納しても良い。でも遠いと不便。

洗濯機の近くに棚が欲しくなります。

お風呂のドアの横にバスタオルが置けたら楽。

ドライヤーなどもしっかり収納したい

洗面台・水回りはその人の使い方や習慣で大きく変わります。Aさんに良くてもBさんにはイマイチだったり。

洗濯動線は自分の動きにあった配置が重要です。

もちろんレイアウトが固定されると自由度が少なくなります。

ですが諦めないで棚の位置や役割をしっかり考えて下さい。

後から後悔してもどうしようもない箇所です。

必要なのは想像力です。

○タンクレストイレ

タンクレストイレの採用の決め手は美観・見栄えだと考えています。

メリットは

○掃除がしやすい

○空間が広く見える(美観)

○スッキリしている(美観)

と掃除が楽になるのは大きなメリットです。

タンクレスのデメリットは手洗いの設置。

配管の追加工事が必要です。

配管・水回りの増設は安くありません。

私がトイレにこだわった箇所は棚・収納の設置です。

ナプキンを置いたり。

スマホを置いたり。

ゴミ箱を隠せる。

掃除用具・トイレットペーパーを隠せる

トイレ収納は重要です。

私がタンクレスを採用しなかった理由は

○トイレスペースが狭いので、手洗いを設置したくなかった

○配管の増額が難しかったこと

がタンクレスにしなかった理由です。

タンクレスを導入する方は美観(見た目)にこだわっている方でしょうから

しっかりカッコいいトイレを導入しましょう。

ただ

この〝コロナ渦〟で希望のトイレが入らずに妥協して後悔していると耳にしました。

普段の流通だと問題ないですが、震災や今のような状況下だと希望した製品や建材が入らないことは多いです。

建材の取引先が倒産したことで『売掛金』が回収できない。という話も聞きました。

意外と希望の商品が入らないことがあります。

ですから無いものは仕方ないですが、適当に選ぶと後悔します。

複数候補を考えることも大事です。

まとめ

○コンセントの位置 

○ソフトクローズ

○造作洗面台

○タンクレストイレ

と〝打ち合わせで詰め切れていない〟・〝想像しないといけない〟・〝後悔が多い〟箇所を抜き出しました。

もしも図面の中に入り、実際に歩けたら失敗も減るでしょう

それができないのでしっかり考えることが大事です。

意見ややりたいことも、否定されるかもしれません。

その場合は〝何故そう考えたのか〟を説明して相手が納得させれば良い。

小さなことで後悔するのはもったいないのでしっかり考えましょう。