今の現状、3月14日
大したことじゃないだろう、2002年のSARSと同様に水際対策をしていれば、私には関係がないだろう。
という状況では無くなってきていますね。
個人的には春節だ!お金になるだ!とか欲張らず、あの時期の旅行者の流入を何がなんでも阻止すべきでしたね。それだけで国内の感染者はかなり少なかったと感じますが後の祭り。
特に、『私には関係ないわ』と言えなくなっている状況になりつつありませんか?
スーパーに行って罹患していない方が本当に100%ですか?
症状が出てなくてもウィルスが移るのがかなり厄介な様子です。(SARSは症状が出てない方からの感染はなかったらしい)
何とも無くなって、収束していくことを願うしかありません。
もちろん願っているだけではなく手洗いや消毒など、細かいところの衛生管理は徹底してた方がいいです。
あの時の手洗いをしなかったから感染しました、とか嫌でしょ?
この冒頭の記事も振り返ってこんなことあったな、と思えるように願います。
本文いきましょう。
時計の購入について正規店、並行輸入店の紹介です。
正規店か並行輸入か
あまり馴染みの無い言葉かもしれませんが、時計雑誌やネットサーフィンをしていたり海外製品が中心の商品などをよく扱ったり購入されている方はよくご存知だと思います。
国産の時計意外では正規品(国内正規店舗、または海外正規店舗)か並行輸入品に購入先が分かれます。
正規店はデパートや直接取引のあるブティック(代理販売)など都市部や例外的に空港などに展開しています。
反して並行輸入品の購入はネットや個人店になりますが海外などでお店の方が購入し販売しているイメージです。
正規店のメリット、デメリット
正規品のメリットは
○安心感。
○購入後のサポート・アフターサービス(正規オーバーホール、故障対応など)
並行店と比較してのデメリットは、
●定価の販売になること。割引などは難しいです。百貨店に入っているブティックならポイントカードにポイントが付きます。(これは嬉しい)
並行輸入店のメリット、デメリット
並行輸入品のメリットは
○正規品に比べて価格が安い(為替の影響で多少上下しますが定価以下が多い)
○在庫次第でモデルチェンジ前のモデルが手に入る可能性がある。
○メンテナンス費用が安くなる場合がある。
並行輸入品のデメリットは
●正規のメンテナンスや保証(2~3年)を受けられないメーカーがある。
●信用できるお店をしっかりリサーチする必要がある。
●説明書が日本語じゃない可能性がある(扱いは簡単なので、ネットで調べましょう)
など色々あります。
どちらを選ぶべきか?
よく聞く意見ではお祝いや記念品はせっかくなので正規店で購入しようという意見
反対に自分へのご褒美や予算が限られている場合、並行輸入品を購入しようという意見があります。
一長一短なのですが、最も注意して欲しい点があります。
メーカーによって、並行輸入品の正規のメンテナンス(アフターサービス)を断っているところがあります。
受け付けても正規の値段より高額な料金を請求するメーカーもあります。
反して、正規店でのメンテナンス割引が受けられないため、維持費にお金がかかるとお思いきや、自社で修理工房を持っていたり、時計修理専門業者と提携している並行店では、安くメンテナンスが受けられます。
時計修理専門業者は正規店のメンテナンス料の半額~70%程度に設定されていることが多く、購入後の維持費が少ないことは大きなメリットです。
ですから自分が欲しい時計のメーカーがどのようなサービスをしているか確認する」必要があります。
国内の時計修理専門業者に出せばオーバーホール代金も高額にならないと思いますが超複雑機構の時計は流石に難しく受けてくれないと思います。ただそんな時計を購入されている方は迷いなく正規の保証を受けていると思いますがwww
機械式時計は数年に一回はオーバーホールが必要なので、それを含めて検討されることをオススメします。
自社ムーブメント、汎用ムーブメント
よくETA製ムーブメント、セリタ製ムーブメントなどの表記を見たことがあると思います。
ネットなどで表記が無い物もありますが個人的な意見としてはよく調べた方がいいです。
最近は自社でムーブメントを作成するメーカーが多くなりました。背景としては『ETA社が2002年にムーブメントの供給を停止することを宣言』これは?どういうこと?
ETA(エタ)について
ETA社の世界一のムーブメントメーカーです。そのためメーカーは高品質でありながら価格を抑えて時計を製造することができます。
- 世界一の実績をもっているためムーブメントの安定感がある
- 大量のムーブメントを作成することにより安価に提供されている
- オーバーホール等のメンテナンスを対応できる人が多い
デメリットは被ったり希少価値が薄いということくらいです。時計の機能としては完成されています。流通している部品が多く扱える職人が多いことからオーバーホールが安くできるETA社のムーブメントは魅力です。
そのETA社が2002年にムーブメントの供給を停止することを宣言しました。当初2006年には供給を停止するとしていました。そうなると今までETA社のムーブメントで時計を作っていたメーカーは時計を作れなくなるということです。ただスイスの時計業界にとってあまりに影響が大きすぎるため紆余曲折を経て2020年に停止されることに決定しました。(まさに2020年問題。って今年やん)
2020年1月1日以降、スウォッチグループ以外の各社にムーブメントの供給を行わなくなりました。これはスイスの時計業界にとって非常に大きな事件です。
さてこれがどの程度の影響力をもつ決定なのでしょうか?
時計におけるムーブメントは心臓部です。正確な時間を刻むという時計の最も大切な機能を果たします。ETA社のムーブメントは安価で高い精度を誇っていたため各時計ブランドからは非常に重宝されていました。
各時計ブランドはETA社からムーブメントを購入してそれを自分のメーカーの時計に載せて完成させています。あるタイミングではスイス製機械式時計の8割以上がETA社のムーブメントを載せていたほどです。
つまり多くの時計メーカーは今まで通りでは時計を製造できないという現実に直面したのです。
2020問題の影響でメーカーは〝自社で開発する〟か〝他のムーブメントを採用する〟か〝どこかのメーカーからわけてもらう〟かの選択をすることになりました。
結果、多くのメーカーは自社でムーブメントを作成する方向にシフトしました。
不思議じゃなかったですか?時計のサイトを覗いた時に、自社ムーブメント!自社開発ムーブメント!!とアピールしているとが。
私はネットサーフィンして不思議でしたwww
何をわざわざ書いているのか!?と
要は自社で作っているというアピールです。もちろん高額になってきます。
考えてみれば当たり前のことで、研究開発や製造ラインの構築には相当なコストがかかります。
今までは2万円ほどの機械をETAから買い、自社で作ったケースに収めて20~30万円で販売していたのですから相当な痛手になったと思います。
結果
マニファクチュール(自社ムーブメント)
エタブリスール (他社ムーブメント)
という言葉が生まれています。それぐらい影響があったとも言えます。
ムーブメントに関してまとめ
まとめると時計のムーブメントは
自社ムーブメント搭載機
他社のムーブメント搭載機(乗せただけ)
他社ムーブメントのカスタム搭載機(ローターや一部の部品を交換したり心臓に手を入れたりして改造してあること)
カスタムに関して言えば、メーカーの姿勢が確認できます。
見た目をごまかす為のメーカー(ブランド名が通っていて高額なとこに多い)
性能を上げる為のメーカー (実用品として真摯に時計・お客に向き合ってる会社)
と見極める力(情報)が必要です。
ETAの機械は信頼も実績も精度もあるので、ETAを否定するわけではありません。
ただ、大事な中身が2~6万円なのに実売100万円を超えるモデルはどうか?と思うわけです。
最後に
私は事前に色々調べるタイプなので厄介な客かもしれません(笑)ただ知識は力なので色々検討した方がいいと思います。
後悔しない選択をしていきましょう。買い物がストレスにならないようにしていきましょう。