プロッター リングカバーを自作する
リングカバーを自作。
公式やエイジングしたレザーバインダーには
〝肋骨の様な革当り〟があります。
これに惚れ込んでエイジング(経年変化)を楽しむ派
反して、この独特の当りが気になる派(嫌に感じる)
どちらか別れます。
私は〝気になる派〟で、なるだけ〝肋骨当り〟は遠慮したい。
そんな気になる方の為に『リングサポーター』があります。
公式が販売しているのでジャストフィット
公式サイトではタイミングが悪いと〝売り切れ〟
それだけ装着率が高めのパーツですが
定価はなかなか良い値段がします。
本革リングサポーター(バイブル・ナローサイズ用)で 1012円(税込)
これを高いとするか‥、安いとするか‥
私は少し高いと感じました。(本音)
でも付けたい
でも1,000円
どうしようか考え
結論。作ることに決めました。
革を購入する
バインダーを保護できれば素材は何でも良いと思います。
が、公式のサポーターが革製なので〝革〟で制作します。
挟む場所と役割を考えると柔らかい素材一択なので革が最適です。
革は手芸屋さんで安価で購入できます。
〝端切れ〟で十分な大きさ、種類も色々あり200~300円で購入できます。
少し大きめの革ならスペアも作成できます。
失敗して再購入する手間を考えると大きいサイズが買いです。
何にせよ、安価なので悩まず少し大きめを購入してください。
それなりに厚みがあり柔らかい革がオススメです。
道具を用意する。
道具は
○カッターナイフ
○カッターマット
○定規
○ペン
ぐらい。
○カッターナイフ
カッターナイフを使用する時は刃を折りましょう。
理由は一度で切断した方が綺麗に仕上がります。
革は紙などに比べると分厚く切り辛いのですが、そこそこ力を入れれば簡単に切れます。
とはいえ、ナイフが切れるに越したことはないので、新しい刃に交換するか刃を折りましょう。
○マット
マットはダンボールや新聞紙で代用できます。
思い切って切るのに必要です。(綺麗に切れる)
机など傷防止になります。
○定規
定規は裁断と線を引くときに使います。
ナイフを使うので金属製、もしくは中に金属が入ったものがオススメです。
(物差し画像
プラスチックだとナイフで削れる可能性があります。
○ペン
ペンは裁縫のチャコペンの代わりです。
チャコペンでも良いですが私はボールペン(黒)を使いました。
黒は裁断後色が気になると思いきや、全く気になりませんでした。
(裏に書けば見えないので)
ダメな方は革用のペンを用意したり工夫して下さい。
革用の銀ペンなど便利なものもあります。
図面を描く。
図面はしっかり作りました。
形は公式を参考にしたので機能的に問題無いです。
リングに定規を当てて寸法を測ります。
幅は中心から20㎜(2センチ)あれば十分。
上と下のリングの幅は130㎜(13センチ)ほどでした。上下10㎜(1センチ)ほど感覚を作ります。バインダーからはみ出なければ良いでしょう。
リングの縦幅は2㎜。
リングとリングの幅は18㎜。
上下にリングが3つありますが、公式と同じ様に上下1つずつ小さく穴を空け
中の2つのリング部分は大きく空けます。
穴の大きさに関しては最小サイズだと思います。
上の小さな穴はこれ以上小さいとセットできません。
革は柔らかく伸び・広がりますが、無理をすると裂けるかも。
ですから少し大きく余裕を持たせます。
実際に公式の商品を見ると、私のよりも大きめに裁断しています。
革を裁断する。
裁断は躊躇なく、一気に、しっかり切りましょう。
皮一枚残す切り方で何度も刃を入れると革が毛羽立ち汚くなります。
切れなった場合はしっかり2刀目で終えましょう。
よく切れるナイフ、マットが重要です。
手を切らない様に注意して。
角の処理
ここは丸くしてもしなくても、好みで決めればと思います。
見栄えは丸い方が良いかも
ただ、革を丸く切るのは難しいです。
レザークラフトでは皮包丁などで処理しますが慣れが必要です。
私はハサミで処理しました。
これも迷わずに切った方が綺麗。線を引いて置くと迷わず切れます。
中央の凹み
公式のサポーターには上下に丸い切り込みがあります。
不自然なタルミ・シワが出るなら切らないと不格好です。
装着・テストしましたが問題無しでした。たるみやシワがありません。
ですので、私は必要ないと思いカット無し。
硬い革を使うと影響(たるみ・シワ)があるかもしれないので、そこはテストしてから決めて下さい。
過ち
レザークラフトでは、革の〝毛羽立ち〟や〝端〟を整える〝トコ処理〟があります。
専用の溶剤を用いて木やガラスで擦り成形します。
使用した革の裏は毛羽立っています。(種類によってツルツルの革もあります。)
そこで、裁断した革の裏面をトコノールで成型してみました。
イキりました。
理由は、『公式のサポーターの裏が毛羽立ち、革がポロポロ落ちる』と誰かのブログを見たので『汚くなるのなら処理が必要』と考えたからです。
結果、必要ありませんでした。
革が固くなりました。(わざわざ柔らかい革を選んだのに)
閉じない手帳の口が更に閉じなくなりました。
押すと少し抵抗があるくらい硬い。
2日ほど使っただけでクセがつくほど硬いですwww
しばらく様子を見て使い続けるれば馴染むかもしれませんが、迷わず2つ目を制作www
完成して
コバ処理なし2号機が完成しました。
裏の毛羽立ちがゴミになることもありません。(革の種類と使い方によります)
ズレは無し。
リング部分もしっかり覆えています。
しっかり仕事しています。
常に見える場所ではないので非正規品の引目もありませんwww
まとめ
2つ作る気は無かったですが、良い経験になりました。
手間はかかりましたが材料費は300円以下
スペアも作成可能です。
そんなに器用でなくても作成可能だと思います。
簡単に自作できるのにしっかり機能するのでオススメです。
公式に怒られるかもしれませんwwwがカスタムの一環と思えば良いでしょう。
製作時間はそんなに長くありませんでした、ただ図面にする(考える)のに時間がかかってしまいました。
ので、私が実際に製作したサイズを参考に載せておきます。
バイブル・ナローサイズ共に使用できます。
もしも製作することがあるなら参考にして頂けたらと思います。